攻めるか、守るか? eMAXIS Slim〈3地域均等型〉と〈8資産均等型〉を徹底比較【2025年版】

攻めるか、守るか? eMAXIS Slim〈3地域均等型〉と〈8資産均等型〉を徹底比較【2025年版】

投稿日: 2025年05月04日

はじめに

低コストインデックスの雄 eMAXIS Slim シリーズ。その中でも特徴の際立つ二つ――

  • eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

を対象に、コスト・パフォーマンス・リスク・ポートフォリオ構造など多面的に比較し、目的別の使い分け指針をまとめます。


1. ファンド概要比較

項目 3地域均等型 8資産均等型
設定日 2018/04/03 2017/05/09
信託報酬(税込) 0.05775% 0.143%
ベンチマーク 日本株・先進国株・新興国株を各33.3% 国内株・先進株・新興株・国内債・先進債・新興債・国内REIT・先進REITを各12.5%
純資産(2025/05) 218 億円 3 319 億円
決算 年1回(4/25) 年1回(4/25)
為替ヘッジ なし なし

注目ポイント

  • 3地域均等型は超低コスト・株式100%。日本株比率が高く米国偏重を避けたい人向け。
  • 8資産均等型は株・債券・REITを均等保有し、1本で広範な分散が完了。残高は桁違いに大きい。

2. コスト比較

信託報酬差は 0.08525%。 100 万円を20年間保有する場合、単利計算でも約 1.7 万円の差に相当。 長期複利効果を最大化したいなら 3地域均等型が有利。


3. 過去パフォーマンス(~2025/04、分配金再投資ベース)

期間 3地域均等型 8資産均等型
1年 +4.77% +2.44%
3年年率 +12.4% +6.3%
5年トータル +122% +70%
  • 上昇局面では 3地域均等型が大幅アウトパフォーム
  • 2020年のコロナ急落時は 3地域≒−30%、8資産≒−20% と 8資産均等型が耐性を示す

4. リスク指標(直近3年)

指標 3地域均等型 8資産均等型
標準偏差 15% 7–8%
シャープレシオ 1.1 0.86
最大ドローダウン −30% −20%

ボラティリティはほぼ2倍。リターンと安定性のトレードオフをどう取るかが選択の鍵。


5. ポートフォリオ構造

3地域均等型

  • 日本株 33.3 % / 先進国株 33.3 % / 新興国株 33.3 %
  • 米国株比率 ≒20% とバランス型。

8資産均等型

  • 株式 37.5 % / 債券 37.5 % / REIT 25 %
  • 景気局面ごとの値動きを平準化し、1本で世界の株・債券・不動産へ分散投資。

6. 純資産推移と資金流入

  • 8資産均等型は右肩上がりで 3 000 億円超。月50〜100 億円規模の安定流入。
  • 3地域均等型218 億円ながら直近1年で +50% と成長ペースが加速。

7. 類似ファンドとの位置づけ

ファンド 信託報酬 特徴
楽天・全世界株式(VT) 0.17% 米国株 ≒60%。高リターンだが米国依存。
eMAXIS Slim オールカントリー 0.05775% 純資産 5.5 兆円超。全世界株の定番。
たわら 8資産均等 0.143% 8資産均等の先駆者。残高 861 億円。
  • 3地域均等型は日本株比率が高い「地域均等」戦略で独自性を発揮。
  • 8資産均等型は低コスト分散投資のデファクトスタンダード。

8. 評判・専門家評価(要約)

  • 3地域均等型:「米国偏重を避け、株式リターンを狙える」「オルカンとの組み合わせ良し」。
  • 8資産均等型:「初心者〜退職世代まで安心」「急落耐性が高く継続しやすい」。
  • モーニングスター ★★★★、投信ブロガー FOY 入賞(8資産)。

9. 判断フロー

条件 選択
株式100%でも10年以上保有できる 3地域均等型
値動きが不安/債券・REITも欲しい 8資産均等型
既に個別株やETFを多く保有 足りない要素で補完(例:8資産で安定剤)
とにかく1本で放置したい初心者 8資産均等型

まとめ

  • 攻め重視なら超低コスト株式100%の eMAXIS Slim 3地域均等型
  • 守り重視なら8資産分散で規模最大の eMAXIS Slim 8資産均等型
  • どちらも新NISA/つみたてNISA対応・100円から積立可。
  • 決め手は リスク許容度 × 投資期間。長期の資産形成に、自分に合った1本を選択しよう。