欧州株インデックス2本を徹底比較:ニッセイ・S欧州株式500 vs 楽天・欧州株式インデックス

欧州株インデックス2本を徹底比較:ニッセイ・S欧州株式500 vs 楽天・欧州株式インデックス

投稿日: 2025年08月24日

まとめ(先に要点)

  • 連動指数が違う:ニッセイはSolactive Europe 500 Select、楽天はMSCIヨーロッパ・インデックス。構成銘柄数や算出会社が異なるため、国・業種ウェイトやトラッキング差に違いが出る可能性があります。(MSCI)
  • コストはどちらも低水準:実質的な信託報酬(運用管理費用)は、ニッセイ年0.297%、楽天年0.308%(税抜0.28%)。どちらも買付手数料・信託財産留保額なし
  • 為替ヘッジなし:円ヘッジは原則行わない設計。ユーロ/ポンド/スイスフランなどの為替変動の影響を受けます。(楽天投資)
  • 設定時期:楽天は2025/8/14設定、ニッセイは2025/9/10設定予定(当初申込9/1〜9/9)。ファンドとしての実績はこれから。(楽天投資)

基本情報の比較

項目 ニッセイ・S欧州株式500 楽天・欧州株式インデックス
連動指数 Solactive Europe 500 Select(配当込み・円換算)|欧州先進国市場の時価総額上位500銘柄で構成 MSCIヨーロッパ・インデックス(配当込み・円換算)|欧州先進国**大型・中型株(約402銘柄)**で約85%をカバー
指数プロバイダー Solactive(ドイツ) MSCI
信託報酬(含む信託報酬等) 年0.297%+監査費用年0.0011%(いずれも税込) 年0.308%(税込)=税抜0.28%(委託・販売・受託の合算)
購入時手数料 なし なし
信託財産留保額 なし なし
為替ヘッジ なし(対円ヘッジ原則行わず) なし
設定日 2025/9/10(予定)/当初申込9/1〜9/9 2025/8/14
主な販売 SBI証券・マネックス証券・楽天証券・イオン銀行(委託金融商品取引業者:マネックス)など 楽天証券ほか(一部店頭は当初申込のみ)
備考 商品ページは9/1公開予定 交付目論見書・商品ページ公開済

出典:ニッセイのプレスリリース・商品ページ、楽天の商品ページおよび交付目論見書、MSCIインデックスページ。各セル末尾の注記参照。 (楽天投資) (MSCI)


連動指数の違いが与える影響

構成とカバレッジ

  • ニッセイ(Solactive 500):欧州先進国の時価総額上位500銘柄で広くカバー。銘柄数が多く、より分散度合いが高い一方、指数のルール詳細はSolactive一般ガイドライン参照(個別ファクトシートは今後公開の可能性)。(Solactive)
  • 楽天(MSCI Europe)402銘柄大型/中型株で約**85%の時価総額をカバー。MSCIのトップ10銘柄例(SAP、ASML、アストラゼネカ、ネスレ等)**も公開されており、代表的な欧州メガ・ラージ中心の構成。(MSCI)

どちらも「欧州先進国」へのベータを取りに行く指数ですが、銘柄数と選定ルールの差から、国別・業種別の微妙な差や、出来高・浮動株比率の扱いに起因する連動度合い・コストの差が将来的に出る可能性があります(特に配当の取り扱い・再投資や、リバランスでの売買コストなど)。


コスト比較(詳細)

  • ニッセイ・S欧州株式500

    • 運用管理費用(信託報酬)年0.297%(税込)。
    • 監査費用 年0.0011%(税込)。
    • 購入時手数料なし/信託財産留保額なし
  • 楽天・欧州株式インデックス

    • 運用管理費用(信託報酬)合計 年0.308%(税込、税抜0.28%)
    • 購入時手数料なし/信託財産留保額なし(交付目論見書の「ファンドの費用・税金」欄)。

コスト水準は僅差ですが、数字上はニッセイがわずかに低いです。実際の手取りリターンは、指数トラッキング精度や実務コスト(売買手数料・貸株収益の帰属など)にも左右されます。


為替ヘッジと通貨エクスポージャ

  • 両ファンドとも為替ヘッジなし。ユーロ・英ポンド・スイスフラン等の円に対する変動が基準価額に影響します。長期で欧州株の株価要因に加え、為替のボラティリティも取りに行く設計です。(楽天投資)

いつから買える?運用実績は?

  • 楽天は2025/8/14設定で、ページ上に運用情報の枠が用意(設定直後のため実績はこれから)。(楽天投資)
  • ニッセイは2025/9/10設定予定(当初申込:9/1〜9/9)。商品ページは9/1公開予定

どちらも新設なので、ファンドとしてのトラックレコードは未整備。判断は指数の性質コスト、**運用会社の連動実績(既存のインデックスシリーズでの実力)**で見るのが現実的です。


どっちを選ぶ?

  • より広く分散したい/コストを1bpでも詰めたいニッセイ・S欧州株式500(Solactive 500・0.297%)が有力。
  • MSCI基準の大型・中型株で王道の欧州ベータを取りたい/既存のMSCI系ポートフォリオとの整合性を重視 → 楽天・欧州株式インデックス。(楽天投資, MSCI)

実務では、販売会社・積立設定のしやすさ、ポイント施策(証券会社)なども加味するとよいでしょう。


参考・出典

  • ニッセイ・S欧州株式500インデックスファンド プレスリリース(費用・当初申込・設定日・販売会社・ヘッジ方針等)
  • ニッセイ 商品ページ(設定予定のご案内)(ナム)
  • 楽天・欧州株式インデックス・ファンド 商品ページ(目的・特色、設定日、ヘッジ方針)(楽天投資)
  • 交付目論見書「ファンドの費用・税金」欄(信託報酬、手数料)
  • MSCI Europe Index(構成・銘柄数・トップ10等、2025/7/31時点)(MSCI)