
債券が売られると金利が上がるってどういうこと?
投稿日: 2025年04月11日
債券とその仕組み
まず、債券とは、簡単に言うと「お金を貸した証明書」のようなものです。
- 発行体: 政府や企業がお金を借りるために発行します。
- クーポン: 債券には、あらかじめ「年に○○%の利息を支払う」と決まった数字(クーポン利率)が設定されています。
債券を買うと、定期的に決まった額の利息がもらえ、満期になると最初に借りた金額が返ってきます。
債券の価格と利回りの関係
ここで重要なのが、債券の市場での価格と利回りの関係です。
利回りの計算方法
利回りは「受け取る利息 ÷ 現在の債券の価格」で計算されます。
例として、100円分の債券で毎年10円の利息がもらえると、利回りは10%です。市場価格が変わると…
債券は発行されたあと、市場で自由に売買されます。もしたくさん売られて価格が下がったとします。例えば、同じ債券が90円になった場合、毎年10円の利息を受け取るとすると、今度は約11.1%(10円 ÷ 90円)の利回りになります。つまり、債券の価格が下がると、同じ利息を受け取るのに必要な投資額が減るため、投資家にとっての「効率の良い」お金の使い方となり、実質的な利回り(=金利)が上がるのです。
誰が金利を上げているの?需給で勝手に上がるの?
大事なポイントは、実際に「誰か」が金利を上げるのではなく、市場参加者の動き(需給バランス)によって自然に決まるという点です。
- 売り手が多い場合: 投資家が債券をたくさん売ろうとすると、供給が過剰になり、債券の価格が下がります。
- 結果として: 価格が下がった債券を買うと、固定された利息の額が相対的に大きくなるので、利回りが上昇するのです。
つまり、債券の価格が市場で下がることによって、投資家にとって受け取る利息の割合が高まるから、金利(利回り)が上がると感じるのです。
まとめ
- 債券はお金を借りるための道具。
- クーポン(利息)は発行時に決められており、後から変更されるものではない。
- 市場での債券価格が下がると、投資家が実際に得られる利息の割合(利回り)が高くなる。
- これは、誰かが直接金利を上げているのではなく、売買の需給バランスによって自然に起こる現象です。
この仕組みを理解すると、経済や投資のニュースを見たときに「なぜ金利が変わっているのか」が少しずつ分かってくるはずです。




