
国債と債券の違いをわかりやすく解説――一目で分かる比較表つき
投稿日: 2025年11月09日
はじめに
この記事では、「国債」と「債券」の違いを、投資の実務でも迷わないレベルでコンパクトに整理します。 ※ここでの「債券」は bond(社債・地方債・国債などの総称)を指し、「債権(請求権)」ではありません。
結論(要点)
- 債券=国・自治体・企業などが資金調達のために発行する利付(または割引)証券の総称。
- 国債=債券の一種で、発行体が**国(政府)**のもの。
用語の定義
- 債券(さいけん / Bond) 発行体(国・地方公共団体・企業など)が、一定の利息支払いと満期償還を約束して発行する有価証券。
- 国債(Government Bond) 債券のうち、**国(政府)**が発行するもの。日本では財務省が発行。
一目で分かる比較表
| 項目 | 債券(総称) | 国債(債券の一種) |
|---|---|---|
| 発行体 | 国・自治体・企業・政府機関など | 国(政府) |
| 主な例 | 社債、地方債、政府機関債、国債など | 利付国債(2/5/10/20/30/40年など)、短期国債(割引債/T-Bill)、個人向け国債 |
| 信用リスク | 発行体の信用力に依存(社債は発行体ごとの差が大きい) | 同通貨建てでは相対的に低め(国の信用に依存) |
| 利回りの傾向 | 信用力が低いほど高くなりがち | 同期間の他の債券より低めになりやすい |
| 流動性 | 銘柄によりまちまち | 大きい(市場規模が大きい) |
| 利払い | 銘柄条件による(年1・年2など) | 利付は一般に半年ごと/短期は割引発行 |
| 償還 | 満期一括が基本(途中売買は市場で) | 同左(個人向けは中途換金ルールあり) |
投資の見どころ(実務ポイント)
- 安全性と利回りのトレードオフ: 一般に、国債は信用リスクが低い分、利回りも低め。社債・地方債は発行体次第で利回りが上乗せ(スプレッド)されます。
- 期間(デュレーション)と金利感応度: 期間が長いほど価格は金利変動に敏感。長期国債・長期社債は金利上昇局面で価格下落が大きくなりがち。
- 流動性: 国債は流動性が高く売買しやすい一方、個別の社債は銘柄によって板が薄いことも。
- 個人向け国債: 途中換金のルールが明確で、変動10年(基準金利に連動)や固定3年/5年など、個人が扱いやすい設計。
よくある質問(FAQ)
Q1:国債と社債、どちらが“安全”? A:一般に国債。ただし通貨や国の財政状況にも依存します。
Q2:利回りは社債のほうが高い? A:傾向としては高くなりやすいですが、発行体の信用力と条件次第です。
Q3:短期国債の“割引発行”って? A:利息を定期支払いしない代わりに、額面より安く買って満期に額面で償還される仕組み(差額が実質利息)。
まとめ
- 「債券」は総称、「国債」はその中の国発行のカテゴリ。
- 安全性・利回り・流動性・期間(デュレーション)を見比べると、用途に応じて選びやすくなります。