
フェデラルファンド金利とは?アメリカ経済を左右する金利の仕組みをやさしく解説
投稿日: 2025年07月16日
フェデラルファンド金利とは?
**フェデラルファンド金利(Federal Funds Rate)**とは、アメリカの銀行同士が超短期で資金を貸し借りする際の金利です。 主に「翌日返済」が基本となるため、「翌日物金利(overnight rate)」とも呼ばれます。
この金利は、アメリカの中央銀行にあたる**FRB(連邦準備制度理事会)**が金融政策の中核として操作します。
なぜ銀行同士でお金を貸し借りするのか?
アメリカの銀行は、FRBが定めた「準備預金制度」に基づき、一定の資金を中央銀行に預けておく義務があります。
ところが、ある銀行が一時的にこの準備金が不足した場合、他の銀行からお金を借りることで補います。その時に適用されるのが、フェデラルファンド金利です。
FRBとフェデラルファンド金利の関係
FRBは、定期的に「フェデラルファンド金利の誘導目標レンジ」を設定しています。
たとえば:
- 5.25% ~ 5.50% と設定された場合 → 実際の金利はこの範囲に収まるように、FRBが市場に介入します。
つまり、フェデラルファンド金利は、FRBが景気をコントロールするための最も基本的な金利なのです。
フェデラルファンド金利が経済に与える影響
この金利の上下は、アメリカ経済はもちろん、世界中の金融市場に大きな影響を与えます。
金利が上がると(利上げ):
- 銀行の借入コストが増える
- 一般の住宅ローンやクレジット金利も上昇
- 個人や企業の支出が抑えられ、景気の過熱を冷ます
- 株式市場にはマイナスの影響(特に成長株)
金利が下がると(利下げ):
- 借入がしやすくなり、投資や消費が活発に
- 住宅ローンなどの金利も下がる
- 景気刺激策として使われることが多い
- 通貨ドルの価値が下がりやすく、円高傾向にもつながる
実例:2020年〜2023年の流れ
- 2020年 コロナショック:FRBは経済対策としてFF金利を0.00〜0.25%に引き下げ
- 2022年〜2023年:インフレ抑制のためにFRBは急激な利上げを実施し、FF金利は一時5%以上に
このように、FF金利は経済の温度計であり、政策のアクセルやブレーキとして使われています。
まとめ:フェデラルファンド金利は「アメリカ経済の心臓部」
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 銀行間の超短期貸し借りの金利 |
| 操作機関 | FRB(アメリカの中央銀行) |
| 目的 | 景気やインフレの調整 |
| 影響 | 金融市場全体、住宅ローン、株式市場、為替など |
フェデラルファンド金利を理解することで、FRBの政策や世界経済の動きを読み解くヒントになります。特に投資家や経済に関心のある方にとって、避けて通れない重要なキーワードです。


