プラチナNISAに“今”メリットはあるのか?

プラチナNISAに“今”メリットはあるのか?

投稿日: 2025年04月19日

1. プラチナNISAとは何か

  • 金融庁が2026年度税制改正要望に盛り込む予定の高齢者専用NISA(仮称)
  • 65歳以上を想定し、毎月分配型投資信託を非課税対象に解禁するのが核心。
  • 制度内容(年間枠・生涯枠・開始時期)は検討中で、正式決定前。

2. 新NISAとの違い(ポイント抜粋)

項目 新NISA プラチナNISA(案)
非課税期間 無期限 無期限予定
毎月分配型投信 対象外(信託期間20年未満・毎月分配型は除外) 対象に追加(高齢者限定)
現金化手段 定期売却サービス等で自由に設定 分配金が自動入金
開始時期 2024年開始・利用可 2026年度以降予定

3. 「毎月の生活費」を非課税で確保する2つの方法

方法 概要 主要コスト 元本維持 手間
新NISA+定期売却 低コストファンドを保有し、証券会社の定額売却機能で毎月資金を受取る 信託報酬0.1%台も可 市況悪化時は売却停止・金額変更で調整可 初期設定のみ
プラチナNISA+毎月分配型 毎月分配型ファンドを保有し、分配金を受取る 信託報酬1〜2%台が多い 市況無視で分配→タコ足リスク 完全放置可

税制メリットは両者とも同じ(受取額は非課税)。違いは「誰が資産を取り崩すか」と「商品コスト」。


4. 現時点で考えられるプラチナNISAのメリット

  1. 手間ゼロ
    • 口座を作って放置すれば毎月自動入金。投資操作が苦手な高齢者には分かりやすい。
  2. 心理的ハードルの低減
    • 「分配=収入」という形は年金感覚で受け取りやすく、投資未経験者でも行動しやすい。
  3. NISA枠内に“定期収入型”商品を組み込める唯一の選択肢
    • 毎月分配型を非課税で保有したい場合、新NISAでは不可能。プラチナNISAなら実現。

5. それでもメリットが“限定的”な理由

懸念点 詳細
高コスト 毎月分配型は信託報酬が高く、長期リターンを削る。
タコ足分配 市況悪化でも分配継続→元本を取り崩し資産寿命が短くなる恐れ。
柔軟性不足 分配額や停止の主導権はファンド側。生活費変動や相場急変に合わせにくい。
制度開始待ち 2026年以降まで使えない。今すぐ資産運用したい人は新NISAを選ぶしかない。
税制差はゼロ 非課税効果は新NISAと同一。税負担軽減の観点では優位性なし。

6. まとめ(結論)

結論:現時点でプラチナNISAのメリットは「手間の少なさ」と「わかりやすさ」に限定され、運用効率や柔軟性では新NISAの定期売却活用が上回る。

  • 運用効率を最重視
    → 新NISA+低コストファンド+定額売却が合理的。
  • 操作を極力避けたい/“年金の上乗せ”感覚が欲しい
    → プラチナNISA開始を待つ価値あり(ただし元本減少リスクと高コストを理解すること)。
  • 制度詳細は今後変わる可能性があるため、金融庁・証券会社の正式発表を随時確認することが大切。

これらを踏まえ、ご自身やご家族のリスク許容度・運用目的・手間の許容度を考えて選択・併用を検討しましょう。