
2025年トランプ再選でメキシコはどう動く?経済・投資・為替への影響まとめ
投稿日: 2025年04月12日
🧭 はじめに
2025年、トランプ前大統領が再選し、再び米国の最高権力者に返り咲きました。これにより、隣国メキシコでは政治・経済・為替・投資環境が一変しつつあります。本記事では、最新の現地情報を元に、トランプ再選がメキシコに与えている影響を多角的に分析・整理します。
🇲🇽 1. 経済:成長率・輸出・インフレへの影響
- トランプ政権は2025年3月、メキシコ製品に一律25%の関税を発動。
- これにより対米輸出は一時 40%以上減少。経済成長率はBanxicoが0.6%へ下方修正。
- 特に自動車産業や部品輸出への打撃が大きく、成長鈍化リスクが高まっている。
- インフレ率は輸入物価高騰+ペソ安により再び上昇圧力。家計の実質購買力も低下懸念。
⚖️ 2. 政治:シェインバウム政権の対応と対米外交
- シェインバウム大統領は「対立より対話」の姿勢でトランプ政権と交渉。
- 関税発動にも報復関税は見送り、代わりに関税除外交渉に成功。
- USMCA(北米貿易協定)は維持されたが、2026年の見直しに向けた交渉が焦点。
- 移民・フェンタニル・治安対策でも協力姿勢を見せ、主権と実利を両立。
📈 3. 投資判断:リスクと機会のせめぎ合い
- ケアニーの「外国直接投資信頼度指数」ではメキシコが最下位(25位)に転落。
- 中国系企業の投資がストップ、日本・ドイツ・米企業も慎重姿勢に。
- 一方で、メキシコがアジア製品の“代替地”として優位性を強化。
- シェインバウム政権はニアショア誘致強化政策(税制優遇、規制緩和)を実施中。
💱 4. 為替:ペソ相場の乱高下と今後の見通し
- 大統領選後のペソは 19.3 → 20.8ペソ/ドルへ急落、その後20.0前後で推移。
- 米国が他国よりもメキシコに配慮した関税措置を発表したことで一時持ち直し。
- 高金利によるキャリートレード需要もあり、短期的には下支えされやすい。
- ただし今後もトランプ政権の発言・政策でペソ相場は高ボラティリティ状態。
💰 5. 金利:Banxicoのスタンスと市場への配慮
- Banxico(メキシコ中央銀行)は段階的な利下げを開始。
- トランプの通商圧力と景気減速を見越し、2025年3月時点で 政策金利9.00%。
- 為替とインフレへの影響を見極めながら、慎重な緩和継続方針。
📊 6. 株式市場:BMVの動きと投資家心理
- トランプ当選後、IPC指数は一時 10%以上下落。
- しかし4月にはメキシコ除外の報道で急騰、年初来+4%台まで回復。
- 米国市場(S&P500など)が大幅下落の中、相対的に底堅い動き。
- セクター別では内需株・通信・素材・コモディティ系が好調。
🧩 結論:2025年のメキシコは“試される成長国家”
メキシコは今、北米経済統合の中で分岐点に立っています。トランプ政権の不安定な通商政策に翻弄されながらも、シェインバウム政権は現実的な外交交渉と国内改革で「逆風の中でチャンスをつかもう」としています。
企業や投資家にとっても、リスクと機会が交錯するこのメキシコ市場は今後数年の注目株といえるでしょう。
📝 この記事で伝えたこと(まとめ)
| 分野 | ポイント |
|---|---|
| 経済 | 成長率0.6%、関税の影響大、自動車輸出が直撃 |
| 政治 | 関税除外に成功、対立より協調路線を貫く |
| 投資 | 信頼感は悪化も、内需とニアショアでチャンス |
| 為替 | ペソは高金利維持で下支え、短期は高変動 |
| 金利 | Banxicoは9.00%、今後も段階的利下げへ |
| 株式 | 下落から反発、内需・素材株が相対的に強い |




