
SBI証券外貨建てMMF徹底比較 ~SBI岡三・USドルMMF vs ブラックロック・スーパー・MMF~
はじめに
本記事では、SBI証券で提供される外貨建てマネー・マーケット・ファンド(MMF)の中でも、特に「SBI岡三・USドル・マネー・マーケット・ファンド」と「ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド」を総合的に比較・分析します。各ファンドは米ドル建てで運用され、短期金融市場の金利収益を享受しつつ、元本の安全性と高い流動性を備えた商品です。投資家がどちらに投資すべきかを判断するため、以下のポイントに着目しました。
1. 手数料と運用管理費
購入・解約時の手数料:
両ファンドともに、通常の購入時および解約時の手数料は無料です。ただし、円貨⇔米ドルへの換金時には為替スプレッドが発生します。信託報酬(運用管理費):
ブラックロック・スーパー・MMFは年率約0.50%(内訳:運用管理報酬0.3333%、販売報酬0.1667%)に対して、SBI岡三・USドルMMFは年率最大約0.58%と、若干高めの設定となっています。なお、信託報酬は日々の基準価額から自動的に差し引かれるため、目に見えるコストは発生しません。
2. 利回りと安定性
現状の利回り:
両ファンドとも、米ドル短期金利に連動した運用成果を示しており、直近の税引前利回りはブラックロックが約3.9~4.0%、SBI岡三ファンドは約4.1~4.2%となっています。現時点ではSBI岡三ファンドがやや高利回りを実現しています。安定性:
どちらのファンドも、元本割れリスクを低減するため、厳格なリスク管理のもと運用されています。日々の分配再投資方式により、基準価額はほぼ一定に保たれ、短期運用に適した安定性を有しています。
3. 分配金および税制の取扱い
分配金:
両ファンドは、日々の利息相当額を計算し、毎月自動再投資される仕組みとなっています。これにより、複利効果を享受しながら資産形成が可能です。税制:
分配金は日本の税法上、利子所得として源泉徴収(約20.315%)が行われ、解約時のキャピタルゲインも同様の税率が適用されます。ファンド間で税制上の大きな差はありません。
4. リスク要因
信用リスク・金利リスク:
両ファンドとも、高格付けの短期金融商品に投資しており、信用リスクは低いと評価されています。しかし、急激な市場変動や金利の急上昇局面では、評価額に若干の影響を受ける可能性があります。流動性リスク:
基本的には日次での解約が可能な高流動性商品ですが、大口解約時や市場混乱時には一時的な流動性リスクが発生する可能性も考慮する必要があります。為替リスク:
米ドル建てでの運用であるため、円換算時には為替レートの変動により評価額が変動します。米ドルベースでの安全性は高いものの、円換算リスクは投資家ごとに重要な要素となります。
5. その他の比較ポイント
運用実績と信頼性:
ブラックロックは長年にわたり世界的にMMFを運用してきた実績があり、運用ノウハウとリスク管理体制に定評があります。一方、SBI岡三ファンドは2024年12月に運用開始された新商品ですが、SBIグループと岡三証券グループの協業による高い信頼性が期待されます。取引利便性:
両ファンドとも最小購入単位が低く、積立設定も可能なため、個人投資家が利用しやすい環境が整っています。
6. 総合判断
両ファンドは、低リスクかつ高流動性を備えた外貨建てMMFとして共に魅力的な運用先です。選択のポイントは以下の通りです。
利回り重視:
現時点ではSBI岡三・USドルMMFが若干高い利回りを提供しているため、短期的な収益を重視する場合はこちらが有力です。運用実績と安心感:
長期の運用実績やグローバルな運用ノウハウを重視する場合は、ブラックロック・スーパー・MMFが安心材料となります。
投資家個々のニーズやリスク許容度に応じて、どちらを選択するかを検討してください。場合によっては、両ファンドに分散投資することで、両者のメリットを享受する方法も考えられます。

