
2024年NISA利用状況総括:口座数と買付額の推移から読み解く最新動向
投稿日: 2025年02月17日
1. NISA利用状況の概要
| 2024年3月 | 2024年6月 | 2024年9月 | 2024年12月(速報値) | |
|---|---|---|---|---|
| NISA口座数(口座) | 23,201,816 | 24,252,356 | 25,086,221 | 25,604,058 |
| NISA買付額(万円) | 4,142,903,928 | 4,538,140,049 | 4,903,551,849 | 5,270,238,844 |
- NISA口座数は、2024年3月時点の約2,320万口座から12月速報値では約2,560万口座へと増加。
- NISA買付額は、同期間で約4.14兆円から約5.27兆円へと拡大。
2. 口座数の推移と考察
2.1 四半期ごとの増加傾向
- 2024年3月 → 6月: 約105万口座の増加
- 2024年6月 → 9月: 約83万口座の増加
- 2024年9月 → 12月: 約52万口座の増加
口座数は継続的に増えているものの、増加幅(絶対数)はやや縮小傾向にあります。
- 背景要因
- つみたてNISAや一般NISAの普及促進策が奏功し、年度前半にかけて大きく伸びた。
- 年末にかけては新規開設の勢いが一段落し、増加率が落ち着いた可能性が高い。
3. 買付額の推移と考察
3.1 四半期ごとの増加額
- 2024年3月 → 6月: 約3,953億円増(9.5%増)
- 2024年6月 → 9月: 約3,655億円増(8.1%増)
- 2024年9月 → 12月: 約3,667億円増(7.5%増)
買付額は四半期ごとに大きく増加しており、投資家の積極的な資産運用姿勢がうかがえます。
- 背景要因
- 長期投資を目的としたつみたてNISAの利用拡大
- 投資信託や国内株式への継続的な資金流入
- マーケット環境(国内外の株式相場・金利動向)の安定に伴う投資意欲の維持
4. 今後の注目ポイント
制度改正と利用者拡大
2024年から2025年にかけて予定されているNISA制度の改正(新NISAへの移行など)により、さらなる口座開設や投資資金流入が見込まれます。若年層・未利用層へのアプローチ
すでに一定の層でNISA口座が普及しつつある一方、まだ口座を開設していない若年層や未利用層に対する金融リテラシー教育や制度周知が重要です。市場環境の変化への対応
金利政策や地政学リスクなど、外部要因によっては買付額や投資行動に変動が生じる可能性があります。分散投資やリスク管理の強化が今後も求められます。
5. まとめ
- 口座数は2024年を通じて増加が続き、制度そのものが多くの投資家に受け入れられている状況です。
- 買付額は口座数の伸びを上回るペースで拡大しており、投資家の積極性が一段と高まっていることを示唆しています。
- 今後は、NISA制度改正をはじめとした政策面の動きに加え、市場動向や投資家の資産運用ニーズが複合的に作用し、利用状況がさらに変化していくと考えられます。
- 未利用層や若年層へのアプローチ、金融教育の充実、デジタルサービスの活用などにより、NISAの活用範囲が広がれば、個人の資産形成だけでなく資本市場全体にも好影響が及ぶことが期待されます。
本記事で取り上げたNISAの利用状況に関する統計データの詳細は、金融庁が公表している「NISA口座の利用状況に関する調査結果」をご参照ください。


