
はじめてのロンドン・フィキシング:FXで0:00/1:00に何が起きる?
投稿日: 2025年10月01日
はじめてのロンドン・フィキシング:FXで0:00/1:00に何が起きる?
要点(30秒で理解)
- ロンドン時間16:00に、その日の基準レート(ベンチマーク)が作られる
- その前後はフローが集中しやすく、短時間に値動き・スプレッドが荒れやすい
- 日本時間は夏時間(3〜10月末):翌日0:00JST/冬時間:翌日1:00JST
- ベンチマーク連動の取引でもない限り、その5〜10分は避けると無用なスリップを減らせる(一般論)
ロンドン・フィキシングとは?
ロンドン市場が最も厚い時間帯の16:00(午後4時)に、機関投資家が評価やヘッジで使う基準レート(ベンチマーク)が作られるイベントです。 たとえるなら「一日の成績表をつける時間」。投信・年金・指数連動ファンドなどが、ここに**約定を寄せる(合わせる)**ため、短時間に注文が集中しがちです。
仕組み(ざっくり) 16:00の前後5分の市場価格(実際の約定や板)を集めて代表的な値を算出します。 ※技術的な細部はさておき、「ピンポイントの瞬間値ではなく5分間の代表値」と覚えればOK。
何時に起きる?(日本時間の早見表)
- 英国夏時間(BST:毎年3月末〜10月末) … 翌日0:00 JST
- 冬時間(GMT) … 翌日1:00 JST ※2025年10月1日現在はBST期間内なので、日本時間0:00が対象です(10月末で1:00に戻る見込み)。
なぜ値動きが荒れやすいの?
- 実需・ヘッジ・リバランス注文が集中する
- 一方向に偏ると、短時間で**ヒゲ(急騰・急落)**が出やすい
- その結果、スプレッド拡大や約定スリップが発生しやすい
個人トレーダー視点では、エッジが取りづらい時間帯になりがち。特に月末・四半期末・指数のリバランス日は影響が大きい傾向があります。
初心者向けの実践ガイド
1) 目的を決める
- ベンチマーク連動で約定したい(機関投資家向けの事情に近い) → 16:00ロンドンの5分ウィンドウに合わせる
- ただのエントリー/決済で、余計なスリップを避けたい → ウィンドウを外す(±10分ほど避ける)
2) 注文タイプの選び方
- 成行はスリッページの可能性が上がる
- 指値/逆指値はヒゲで刈られやすいので、普段より余裕を持たせる
3) いつもより慎重なリスク管理
- ロットは一段小さく
- ストップ位置はやや広め
- 週末・月末・イベント重複時は取引を見送る勇気も選択肢
東京仲値(9:55JST)との違い
- 東京仲値:日本時間9:55に銀行が顧客向けの基準を決める国内イベント
- ロンドン・フィキシング:16:00ロンドンで作るグローバルなベンチマーク → 時間も性格も別物。どちらも前後でフローが集まりやすい点は似ています。
よくある質問(FAQ)
Q. いつも荒れる? A. 常にではありません。ただし注文集中の“可能性”が高い時間と覚えておく価値は大です。
Q. どの通貨が影響を受けやすい? A. 主要通貨(例:EUR/USD, USD/JPY, GBP/USDなど)は注目度が高い一方、流動性が薄い通貨はスプレッド拡大が目立つことも。
Q. 個人はどう活用する? A. 明確なベンチマーク目的がなければ、避けるのが無難。逆張り/順張りはどちらも難易度が高く、再現性を出しにくい時間帯です。
チェックリスト(保存版)
- 今日はBSTかGMTか?(0:00か1:00かを確認)
- 月末/四半期末や指数リバランスは重なっていないか?
- ロット縮小/ストップ余裕はできているか?
- 重要指標(CPIや雇用統計など)と時間がかぶっていないか?
- 目的はベンチマーク連動かスリップ回避か?(戦術を分ける)
まとめ
- ロンドン・フィキシングは**「世界が見る基準レートが作られる5分」**
- 前後はフローが膨らみやすく、値動き・スプレッドが荒れやすい
- 目的がなければ避ける、目的があるならウィンドウに合わせる——これが基本戦術