投資でよく聞く「r > g」とは何か

投資でよく聞く「r > g」とは何か

投稿日: 2025年12月27日

― なぜ資産を持つ人が有利になるのか ―

r > g の意味

r > g(アール・グレーター・ジー) とは、 資本の収益率(r)が、経済成長率(g)を上回る状態 を指します。

  • r(return) 株式・不動産・事業投資など、資本から得られる平均的な収益率

  • g(growth) GDP成長率や賃金上昇率など、経済全体の成長率


具体例で理解する r > g

労働収入(g)

  • 年収:500万円
  • 賃金上昇率:年2% → 1年後:約510万円

投資収入(r)

  • 資産:5,000万円
  • 運用利回り:年5% → 1年後:+250万円

このように、 労働による増加(g)より、資産による増加(r)の方が速くなる 状態が r > g です。


なぜ r > g が重要なのか

1. 資産を持つ人が有利になりやすい

  • 労働収入は g(経済成長)に依存
  • 投資を行うと r(資本収益)を取り込める

結果として、 資産を持つ人ほど時間とともに有利になりやすい ことが説明されます。


2. 複利効果の影響

  • r は複利で増える
  • g(賃金上昇)は緩やかで線形に近い

長期では、この差が大きくなります。


3. 株式投資が重視される理論背景

過去の長期データでは、 株式の平均的リターン(r)が経済成長率(g)を上回ってきた ため、

  • 現金保有より
  • 長期の株式投資が有利と説明される根拠の一つになっています

※これは過去データに基づく説明であり、将来の結果を保証するものではありません。


よくある誤解

r > g =必ず儲かる?

違います

  • r は長期平均の概念
  • 短期では r < g になる年もある
  • 元本割れの可能性は常にある

誰でも同じ r を得られる?

得られません

  • 投資対象
  • リスク水準
  • 税金・手数料 によって実際の r は大きく異なります。

投資判断における実務的な意味

  • 労働収入だけに依存しない視点を持つ
  • 余剰資金を「消費」ではなく「資本」に変える
  • 長期視点で時間を味方につける

まとめ

  • r > g とは 資本収益率が経済成長率を上回る状態
  • 資産を持つ人が長期的に有利になりやすい理由を説明する概念
  • 株式投資が重視される理論的背景の一つ
  • ただし、投資の成功を保証する法則ではない