eMAXIS Slim全世界株式:米国偏重とトランプ再選下で揺れるグローバル相場とパッシブ運用の魅力

eMAXIS Slim全世界株式:米国偏重とトランプ再選下で揺れるグローバル相場とパッシブ運用の魅力

投稿日: 2025年04月02日

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックスに連動するインデックスファンドです。ポートフォリオの約60~70%が米国株で構成され、実際は米国市場の動向に大きく左右されるという特徴があります。

【直近の情勢と米国再選の影響】
2024年の米大統領選でトランプ氏が再選されたことにより、米国の貿易政策は再び注目を集めています。各国に対する大幅な関税(例:中国向け60%、カナダ・メキシコ向け25%など)の発表は市場に不透明感をもたらし、グローバルな株式市場では大きな値動きが見られました。短期的には、関税政策の影響で米国のみならず欧州やアジアでも景気減速やインフレ懸念が高まり、経済成長へのブレーキが懸念されています(The Guardian、Politico、FTなど)。

【グローバルな不確実性と保護主義の潮流】
トランプ氏再選後、保護主義的な政策と「America First」の精神が強調され、各国が自国産業の保護に動く動きが加速しています。この影響で、従来の自由貿易路線が見直され、相互関税や二国間交渉を中心とした新たな国際貿易の枠組みが模索されています。結果、グローバルなサプライチェーンの再編や、貿易相手国間の摩擦が激化するリスクが高まっています。

【パッシブ運用とは?】
ここで、ファンドの運用方針として重要な「パッシブ運用」について触れておきます。パッシブ運用とは、特定の指数(インデックス)に連動する運用手法のことです。つまり、ファンドは市場全体や特定の指数の動きを忠実に再現することを目指して、個別の銘柄選定や市場タイミングの判断を行わず、指数に組み入れられている全銘柄をほぼ同じ比率で保有します。これにより、運用コストが低く、長期的な資産形成に適しているとされています。eMAXIS Slim全世界株式も、このパッシブ運用により、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックスのパフォーマンスに連動して運用され、短期的な市場の変動リスクを指数全体の動きで相殺する仕組みになっています。

【長期投資家へのメッセージ】
短期的な市場変動や政治的リスクは確かに存在しますが、eMAXIS Slim全世界株式はパッシブ運用の特性を活かし、長期的な分散投資のメリットを享受できる商品です。運用会社はMSCI指数に忠実な運用を続けるため、トランプ再選による一時的な政策変更がファンドの基本方針を大きく変えることはありません。投資家は、感情に流されず定期的なリバランスやドル・コスト平均法を活用し、長期視点での資産形成に注力することが重要です。

【まとめ】
米国株の偏重という特性と、トランプ再選による関税政策など短期的リスクがある中でも、eMAXIS Slim全世界株式はグローバル分散投資のメリットをしっかりと活かしたパッシブ運用ファンドです。短期的な市場の混乱を乗り越え、長期にわたる資産形成の柱として、安定した運用が期待されます。今後も世界経済や政治の変動に注意を払いながら、堅実な投資戦略を継続することが求められるでしょう。