
リーマンショック時の投資信託における主要指数の下落率比較
投稿日: 2024年12月14日
リーマンショック時の主要資産(S&P500、日経平均、新興国株式、先進国債券、金、ビットコイン、REIT)の下落率や動向を比較し、包括的に説明します。
リーマンショック時の主要資産の動向
1. 株式市場
S&P500(米国株式)
- 下落率: 約**56.8%**の下落(2007年10月の高値から2009年3月の安値まで)。
- 特徴: 米国市場が金融危機の震源地であり、特に金融セクターが大きな打撃を受けました。
日経平均株価(日本株式)
- 下落率: 約**43%**の下落(2007年高値から2009年3月の安値まで)。
- 特徴: 円高や国内経済の停滞が影響し、回復が遅れました。
新興国株式
- 下落率: MSCIエマージング・マーケット指数は約**60%**の下落。
- 特徴: 資金流出や通貨安の影響で、先進国以上の下落率を記録しました。
2. 債券市場
先進国債券
- 動向: 債券市場は株式市場ほどの大幅な下落は見られず、むしろリスク回避の動きから米国債などが買われ、価格が上昇しました。
- 特徴: 安全資産としての需要が高まり、金利低下(価格上昇)が見られました。
3. 金(ゴールド)
- 動向: リーマンショック直後の2008年10月には一時的に下落しましたが、その後急速に回復し、2009年以降は大幅な上昇を記録しました。
- 理由: 金は「安全資産」としての需要が高まり、金融緩和政策の影響で価格が押し上げられました。
4. ビットコイン
- 動向: ビットコインは2009年に誕生したため、リーマンショック時には存在していませんでした。
- 補足: ビットコインはリーマンショック後の金融システムへの不信感を背景に開発され、後に「デジタルゴールド」として注目されるようになりました。
5. REIT(不動産投資信託)
- 下落率: 世界REIT指数(S&PグローバルREIT指数)はリーマンショック時に約**70%**の下落を記録。
- 特徴: 不動産市場の崩壊と金融危機の影響を受け、REIT市場は株式市場以上に大きな打撃を受けました。ただし、金融緩和政策の影響でその後回復しました。
資産別の比較表
| 資産 | 下落率/動向 | 特徴・背景 |
|---|---|---|
| S&P500 | 約56.8%下落 | 米国金融危機の影響が直撃。金融セクターが特に大きな打撃を受けた。 |
| 日経平均株価 | 約43%下落 | 円高や国内経済の停滞が影響し、回復が遅れた。 |
| 新興国株式 | 約60%下落 | 資金流出や通貨安の影響で先進国以上の下落率を記録。 |
| 先進国債券 | 一部価格上昇 | 安全資産としての需要が高まり、米国債などが買われた。 |
| 金(ゴールド) | 一時下落後、急回復・上昇 | 安全資産としての需要増加と金融緩和政策が価格を押し上げた。 |
| ビットコイン | 該当なし(2009年誕生) | リーマンショック後の金融不信を背景に登場。後に「デジタルゴールド」として注目される。 |
| REIT | 約70%下落 | 不動産市場の崩壊と金融危機の影響を受け、株式以上の下落率を記録。 |
考察
- 株式市場: 新興国株式やREITは最も大きな下落率を記録し、S&P500も深刻な影響を受けました。一方、日経平均は比較的下落率が小さいものの、回復が遅れました。
- 債券市場: 債券は株式市場の混乱時にリスク回避の対象となり、価格が上昇する傾向が見られました。
- 金: 金は一時的な下落後、安全資産としての需要が高まり、価格が急上昇しました。
- REIT: 不動産市場の崩壊により大きな下落を記録しましたが、金融緩和政策の影響で回復しました。

